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FP落合のマネーコラム『自動車保険の意外な使い方』

2013.08.05/について

ある日の朝、うっかり寝坊をしてしまい、急いで会社に向かう途中、駅構内の階段で足を滑らせて転倒
 
死亡してしまったとします。さて、この時あなたが生命保険に加入をしていたとしたら、生命保険金はおりるしょうか。
 
・・・と、こう聞かれると結構迷いませんか笑?・・・「え、出るんじゃないの・・?」と、ちょっと不安そうに言われる
 
ことが多いです。みなさんはどう思いますか?
 
 
答えは、もちろん保険金は出ます。生命保険は自殺でもでるものですから、当然支払いの対象にはなります。
 
 
では、次の質問です。
 
先ほどの駅構内での転倒のケース。生命保険”以外”で支払われる保険に、みなさんは加入していますか?
 
・・どうでしょう?生命保険以外で、駅構内で転倒をし死亡した場合に、保険金が支払われる保険ですよ。
 
答えは人それぞれですが、実は加入している人は結構いらっしゃいます。
 
「でもそんな保険聞いたことないよ・・」と言われるかもしれませんが、それもそのはずです。
 
「駅構内傷害保険」という名前の保険はありませんからね笑
 
でも実はこれ、誰もが知っている保険が支払いの対象になっています。
 
 
・・・それは「自動車保険」です。
 
 
実は、自動車保険は、その名前からは想像できないような補償がある場合があります。
 
その一つが、先ほどの「駅構内での転倒による事故」です。
 
自動車を一切使っていませんが、実は、自動車保険に「ある特約」がついていると補償の対象になることがあります。
 
それは「人身傷害保険(特約)」です。多くの自動車保険には、大体付加されていると思います。
 
この人身傷害保険というのは、通常自動車事故で自分や搭乗者がケガをしてしまった場合を補償するものとして
 
利用されることがほとんどなのですが、中には「交通乗用具」と呼ばれるものを利用しているときの事故も補償の対象
 
とする保険会社があります。
 
 
交通上用具というは、駅構内の階段や、エレベーターエスカレーター自転車などが含まれ、例えば「エスカレーター
 
で指を挟まれてケガをした!」なんてときにも、自動車保険から支払われるケースがあります。
 
 
ただし、気を付けなければいけないのは、どこまでが対象なのかは保険会社によって違うというところと、
 
保険は必ず「自分や家族」から請求しないといけないというところです。
 
保険会社からわざわざ連絡をしてくることはありません。
 
 
ということは、損害保険においてもっとも重要なことは、「ちゃんとしたプロの代理店から加入をする」ということ
 
ではないでしょうか。ネット系の自動車保険が安い理由の一つは、こういった補償が外されていることが多いためで、
 
そういったことも加味した上で、保険選びをすることをオススメします。
 
 
(執筆:ファイナンシャルプランナー 落合 陽平)
落合画像
落合 陽平(おちあい ようへい)
株式会社名脇役集団Kasumi-sou 代表取締役CEO
ファイナンシャルプランナー
経済評論家
 
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