2013.06.10/ライフプランについて
今から7,8年前でしょうか。社会人になったばかりの私のところに、ある日本系生命保険会社の営業職員の方
がお話に来られました。
「社会人になったんだから、保険のこと考えないといけませんよ!」と。
当時は保険の「ほ」の字も知らなかった私(業界が違いましたので)。
「そうか、自分も保険は考えないといけないんだな」と思い、その方から加入をしました。
当時20歳の私にかけられた保険は、入院保障と介護保障、そして死亡保障が2000万円の更新型の生命保険でした。
「独身の自分に2000万円も必要なのかな?」という疑問がなかったわけではありませんが、正直保険なんてよく
分からないし、何度も話をするのも面倒だったので、あまり気にせず加入をしたんだろうと思います。
数年後、FPを目指し金融業界に転職をした私は、改めて自分の保険を見て、思わず吹き出してしまいました。
なぜでしょう?…理由は簡単。私のニーズと全く違う保険に加入をしていたからです。
みなさんも私のような経験があるかもしれません。保険というのは、何かよく分からないし、でも加入しておいた方
がいいと言われればそんな気もする。何をどのくらい掛けておけばよいのかは、専門家の言うとおりにしておこう、
そんなところではないでしょうか。
私はそれが絶対に間違っているとは微塵も思いません。実際、そうは言っても保険によって救われた人生はたくさん
あるからです。でも、何のために、もっと言えば「誰のために」加入をするのかは理解しておかないと、取り返しの
つかないことになってしまうかもしれない、ということを忘れてはいけないと思うのです。
さて、私は営業の現場で、すでに保険に加入をされているお客様に、必ずお伺いすることがあります。
それは「保険に入っていて、安心していますか?」という質問です。
みなさんならどうお答えになりますか?
私の統計ですが、「安心している」とお答えになる方はほとんどいらっしゃいません。しかし、「不安だ」とお答え
になる方もほとんどいらっしゃらないのです。合わせても1割くらいでしょうか。大方9割くらいの方がおっしゃる
のは、「よく分からない」という答えです。つまり、「保険に加入をしていて、安心なんだか不安なんだか、よく
分からない」ということですね。
一方で、「何のために保険に加入をしているのですか?」とお伺いすると、「安心のため、家族のため」と多くの方
がお答えになります。
「なるほど。では、保険に加入をしていて、安心はしているんですね?」と伺うと、「ん~…。いや、よく分からない。」
となってしまう。とても不思議な現象です。
この矛盾の原因は、以前の私と同じく、「自分のニーズ」を把握していないからだと考えられます。自分のニーズが
明確でなければ、つまり何のため、誰のために保険に加入をしているのかが理解されていなければ、たとえ1億の
保険に加入をしても、2億の保険に加入をしても、安心を得ることはできないのではないでしょうか。
これから人生の中の様々な場面で、保険を検討する機会が有るかもしれません。その際には、「自分のニーズ」を
きちんと理解しておくということを、忘れないようにしていただきたいと思います。「自分にはどんなニーズがあるのか、
それも分からない!」という方もいらっしゃるかもしれません。
大丈夫、そのためにプロのファイナンシャルプランナーがいるのです。保険は高い買い物です。塵も積もれば…
というやつです。本当に気になる方は、一度プロのアドバイスをもらってみてはいかがでしょうか。
(執筆:ファイナンシャルプランナー 落合 陽平)
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