2013.05.17/資産形成,ライフプランについて
みなさんはこういった経験はありませんか。
たとえば、テレビやパソコンなどの家電製品を買いたいと思ったとします。その場合、多くの方は、いわゆる家電量販店に行かれると思います。ではなぜ家電量販店に行くのでしょう。理由はおそらくこうだと思います。
「なるべく安く、良い(自分にあった)製品を買いたい!」
家電量販店に行けば、様々なメーカーの商品が立ち並び、自分の目で見て、触って、分からないことは店員さんに教えてもらうことで検討ができます。そのうえで、自分にとって一番納得のいくものを購入することが可能になるのです。
では、「保険」という商品はどうでしょうか。保険は目に見える商品ではありません。日本人世帯のおよそ90%が加入しているといわれる生命保険でさえ、視覚化されたモノではないですから、私たちはある意味、想像、イメージで購入しなければならないのです。
ところでテレビでは、毎日ひっきりなしに保険会社のCMが流れており、ガンを患った家族の話や、田舎のおばあちゃんのところに訪問する保険会社の職員の話など、心を動かされるような内容が多く放送されています。そういったCMを見ていると、ある一つの言葉を伝えようとしていることに気づきます。
それは「安心」という言葉です。
私は、保険会社や保険代理店のCMや広告を、おおむね以下3つの「安心カテゴリ」に分けています。
① 保険会社が安心である
② 保険商品が安心である
③ 営業職員やコールセンターが安心である
「安心」を伝えるということは同じでも、その手法はおおむねこの3つに絞られ、多くの保険会社や代理店が、その中での自分たちの強みをアピールしているわけです。
では、みなさんが保険選びをする上で、それらのどこを重視する必要があるのでしょうか。
答えは「全て」。3つすべてがとても重要なポイントなのです。
「そんなの当たり前だ!」と言われてしまいそうですが、少なくとも私が今まで活動してきた中で、その3つすべてに安心している方に出会ったことはほとんどありません。具体的にいきましょう。それぞれの「安心」の定義はおおむねこういったものだと考えています。
① 保険会社が安心である
・保険会社が倒産しにくい(財務力が健全である)
・顧客サービスが充実している(医師を紹介してくれるなど)
② 保険商品が安心である
・他社と比較して割高ではない
・保障の範囲が他社と比較して広い
③ 担当者・コールセンターが安心
・親身になって接してくれる
・知識力が豊富にあり、真摯な対応をしてくれる
いかがでしょうか。たとえば保険会社が倒産しにくいかどうかは、具体的な判断基準となる数値がありますが、それは複雑なので直接担当者の方から聞いた方が良いでしょう。しかし、どれもこれも、結局は担当者である「営業職員次第」ではないでしょうか。安心できる保険会社であり、かつ安心できる保険商品であるかどうかは、プロの目線がある程度は必要だということです。
ですから、あえて優先順位をつけるとするならば、私は③→①→②になると思っています。
また、多くの方が気にしていない、あるいは見落としがちになるのが、「保険金の請求や受取に関する情報」です。保険は加入することが目的なのではなく、いざという時に、きちんと受け取ることが何よりも重要です。本当は受け取れるのに、請求をせずに受け取っていない方は、世の中にたくさんいます。そういった事例も、今後コラムやセミナーでご紹介していきたいと思いますが、保険の機能を100%使えるようにしておくために、特に③は重要だと言えるでしょう。
(執筆:ファイナンシャルプランナー 落合 陽平)
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